ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
エイズ発祥地はカメルーン=野生のチンパンジーから人へ
2006年6月2日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】エイズ(HIV)ウイルスはアフリカのカメルーンに生息する野生のチンパンジーから人に感染したことがつきとめられた。
エイズ研究グループがサイエンス誌で発表したもので、同国に生息する四種類のチンパンジーの一種類から人間にまん延したHIVウイルスに最も近いウイルスが確認された。人間が何らかの形で接触して伝染したとみられ、ここを発祥の地として、二〇〇〇万人の人間が犠牲になったとしている。
これまでHIVウイルスはアフリカの猿が発祥とされてきたが、国や種類が特定されたのは始めてのこと。エイズ研究で博士号を取得したリオデジャネイロ連邦大学のソアレス教授によると、原種の発見が治療の面で大きな進歩につながると期待している。
同教授によると、エイズは一九八〇年代にアメリカで感染が拡大したが、第一号は一九五九年にコンゴで発見されている。水兵の一人が感染したもので、コンゴはカメルーンの隣国であり、そこから伝染したものか水兵がカメルーンで感染したかは定かではない。しかし、これからもカメルーン発祥説が裏付けられる。
同教授はさらに、チンパンジーの間では三〇年代から同ウイルスが潜在していたとみている。これらは長年の間に抗体ができ上がり、ウイルスと上手につき合う術を知っていたことで病に倒れることはなかったとの見方をしている。