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商品表示にご注意を=葉野菜類は4割近くが不正
2006年6月2日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十六日】市場に出回っている商品の中には消費者を欺くような紛らわしい表示や偽表示のラベルがあり、当局では警戒を促すとともに、使用成分を注意深く見るよう呼びかけている。
消費者保護局が不定期に抜き打ち検査を行うと、全体の二〇%に当たる不当表示を摘発するという。ブラジリア大学の研究グループが六カ月間かけて市内で販売されている一七八九品目を調査したところ、平均で一二%が紛らわしい表示をしており、七%が嘘偽りの表示だった。
中には一〇〇%天然果汁ジュースと表示し、果物の写真入りのラベルがついた商品を実際に分析したところ、果物は皆無だった、また〃砂糖カット〃では蜂蜜を使用、どちらも糖尿病に弊害があることから紛らわしい表示である。
不当表示のトップは葉野菜類で無農薬などの表示があり検査所の名前が表記してあったが、ほとんどが農家自身の架空検査所だった。この分野では紛らわしいが四三%、偽表示が同じく四三%摘発された。
穀類ではそれぞれ八%と四%、果物およびジュースは一四%と一一%、ミルクおよび加工品は八%と六%、乾燥青果は二三%と一二%、食用油や油脂は一二%と二%、肉類は最も少なく一%と四%だった。
同大学ではラベルに細かく表記している成分は読みにくく、一般は読まないのが売り手のつけ目だと説明している。