記者として二カ月目。最近、日系三、四世の私と同年代くらいの若者と話す機会が増えてきた。
彼らに日本語ができるかどうか問うと「全くできない」という返答が返ってくるのがしばしば。ポルトガル語でしか話さない彼らでも、首を横に振りながら手も横に振る姿は、実に日本人らしい。
しかも「話せない」といいながらも、こちらが日本語で話せば結構理解している様子。特に単語が豊富。口を開けば出てくる日本語の数々。
聞けば、祖母が話す日本語を耳で覚えただけという彼ら。祖母と覚えたというだけあってか、彼らの話す日本語は「日本語」とは呼ばず「バッチャン語」と呼ぶことを知った。
世代交代ともいわれ、日本語を話す日系人も激減してきている今。是非とも「バッチャン語」にも踏ん張ってもらいたい。(来)
06/06/03