2006年6月6日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】今年に入り雇用の増加は低調に推移しているものの、正規社員の数は二〇〇三年以来最高の水準に達し、労働条件に変化の兆しを見せている。
労働省に登録する正規社員は、ブラジル地理統計院(IBGE)によると、〇三年は五〇%だったのが、今年は四月までに五四%を記録した。このまま推移すると年内五五%に達するとみられている。
正規社員の増加は品質管理が要求される輸出業者の増加で、熟練社員や工員の確保が最大の原因。さらに労働省による不法社員の雇用の取締りが厳しくなったこともある。
国内六大都市の調査では、ベロ・オリゾンテ市が五七・三%、ポルト・アレグレ市が五六・七%、サンパウロ市が五五・六%となり、平均を上回った。リオデジャネイロ市は五二・二%、サルバドール市が四九・七%、レシフェ市が四八・三%と、依然として低調ぶりを示した。六都市に限らず、近郊の企業でも前出のとほぼ同じ傾向を見せている。