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コラム オーリャ!

 先日、文協大講堂で日本からの作曲家を迎えてカラオケ大会が行われた。出場者は練習を繰り返し、気合も十分。
 華やかな衣装に、流れるような振り付け。「カラオケが一番だよ」と参加者が話す。会場に響きわたる熱唱からは、参加者のカラオケに対する思い入れが伝わってくる。
 その甲斐あってか、審査員からも日本の参加者からも「みなさん本当にお上手で」との声があちこちで聞かれた。日本での大会出場の切符をかけた、年に一度の大舞台。誰もが一生懸命になる。
 ところが「ん~、うまいんだけど遊びがないな。力が入るのはわかるんだけど、いい声を出せばいいわけじゃない。力の抜きどころを知らないと言うか」と、審査員がポロリとこぼす。
 真剣な勝負の世界で、「力を抜く」なんてことは簡単でない。「カラオケ道」の奥深さを思った。
         (稲)

  06/06/06