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小学生17人流れ弾で負傷=警官隊と麻薬組織が銃撃戦=リオ

2006年6月9日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】リオデジャネイロ市北部で七日、警官隊と麻薬組織が銃撃戦を展開、隣接する小学校で授業中の生徒十七人が流れ弾に当たって負傷する惨事が発生した。
 銃撃戦はリオ市最大のファベーラの一つ、コンプレックソ・アレモンで発生。盗難車の捜査をしていた警官がファベーラに突入したことで麻薬組織との間で撃ち合いとなった。この流れ弾が隣接の小学校を直撃した。
 撃ち合いが始まると同時に教師は生徒らに床に伏して身動きしないよう命じたが、間に合わず八人の生徒が被弾した。このうち二人は弾がかすっただけで軽傷で済んだが、残り六人は腹部、足などに被弾し手術を受けて入院中。幸い命に別条はないとのこと。残りの生徒はガラスの破片や壁、器具などの下敷きで負傷したものの軽傷だった。
 警察は組織団の一方的発砲だとしているが、住民の目撃者によると、組織員が小学校の方向に逃げていくのに警官が背後から発砲したと証言し、食違いを見せている。
 生徒らは恐怖を隠せないまま、撃ち合いは日常茶飯事で、先週も授業中に床に伏せたと語った。