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空港前の歩道橋が落下=トラック荷台上げたまま衝突

2006年6月10日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】サンパウロ市ワシントン・ルイス大通りで八日未明、コンゴーニャス空港前に架かっている通行人用の歩道橋が落下するという事故が発生した。
 事故発生が夜半だったことで車の走行がなく、幸いにもケガ人はなかった。現場は南北の幹線道路であるヴィンテ・エ・トレイス・デ・マイオ大通りの延長でもあり、また空港利用者により市内でも有数の交通量の多いところで、まかり間違えば大惨事になるところだった。
 事故は午前三時ごろ、荷台が昇降する運送用ダンプが、荷台を上げたままで通過、歩道橋に衝突した。このショックで橋げたは大通り上に落下した。橋げたは四・五メートルの高さの橋脚の上に固定されておらず、重みで平衡を保つシステムとなっている。
 いっぽうでトラックは高さ三メートルだが、荷台が上がったことで橋げたより高くなったもの。荷台を引っ張る運転車両が橋げたと衝突した後、二五メートルも走行していることから、かなりのスピードを出して走行、衝撃の強さを物語っている。ダンプの運転手は荷台が上がったことに気がつかなかったと供述している。
 この事故で同大通りは都心方面行きが全面的に通行止めとなったことで、通勤ラッシュも加わり大混乱となった。午前八時半には現場の空港前のみで三一キロの渋滞となり、連結するヴィンテ・エ・トレイス・デ・マイオ大通りやインテルラーゴ通りも含め、九八キロの渋滞となった。平常は六七キロ程度。橋げたは午前十一時に元通りに据え付けられ、三十分後に平常に戻った。
 ダンプの運転手および所有者には、道交法違反の罰金一二七レアルのほか、修理に要したクレーン車などの経費の支払いが命じられる。

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