2006年6月10日(土)
サッカーの祭典、W杯がいよいよ開幕した――。伯字紙は「世界対ブラジル」との論調で、圧倒的にセレソン優位な状況を伝える。さて注目の緒戦は、ジッコ率いる日本代表は十二日のオーストラリア戦。ブラジルは翌十三日のクロアチア戦だ。ニッケイ新聞では前回の日韓W杯に引き続き、サッカージャーナリストの沢田啓明さんをドイツに派遣し、現地からの手に汗握るレポートを掲載する予定だ。
伯TVが文協から生中継
ブラジル日本文化協会では、十二日午前十時から同ビル一階のCIATE応接室のテレビで、みんなで観戦する。これはグローボTV局などの要請によるもので、日本代表の応援風景を撮影し、生中継するという。
二十二日には同じ文協ビルの体育館で、ブラジル×日本戦を観戦する企画もある。
文協の小川彰夫副会長は「赤と白の応援グッズをもってきてください。みんなで楽しく観戦しましょう」と呼びかけている。
トラブルに注意を
一方、在サンパウロ総領事館では、熱狂的ファンによるトラブルが予想されるとし、安全対策情報を発表し注意を呼びかけている。
ブラジル代表の試合(予選リーグ)は、ブラジル時間の十三日午後四時(クロアチア戦)、十八日午後一時(オーストラリア戦)、二十二日午後四時(日本戦)から。同情報では、熱狂的なサッカーファンによる暴動や、二十二日の日本戦におけるトラブルや、雑踏での事故、交通渋滞などが予想されると指摘。
不測の事故やトラブルに巻き込まれないための対策として、「試合後、特に夕方の試合の後はなるべく外出を避ける」「広場など大勢の人が集まるような場所へは近寄らない」「特に酒に酔っているファンには近づかない」「目立つ服装や日本代表のユニホーム等シンボル的な物の装着はなるべく避ける」などを挙げている。
◎
同安全情報とは別に、万が一、日本が勝った場合、試合直後に外出するときは注意した方が無難。文協で応援する人も、同ビル内で応援スタイルに着替えたほうがいいとの声も。
ただし四年に一度、ブラジルがいい意味で世界の主役になる機会。普段はサッカーに興味がない人も、応援に参加してみるのも一興か。