2006年6月13日(火)
モッカ区のサンパウロ州移民博物館(Memorial do Imigrante)で四日、十一日の両日、各国民族コミュニティによる「移民祭り」が開かれた。今年で六回目。十以上のコミュニティが参加、それぞれの食や芸能を紹介した。
会場の移民博物館はかつての移民収容所。世界各国の移民が新天地での第一歩を踏み出した場所で、その子孫がそれぞれの文化を紹介する、サンパウロならではのイベントだ。
博物館の前庭には舞台が設置され、各国民族の芸能を披露。食のコーナーでは十四コミュニティが、それぞれの「お国の味」を出店した。
各国料理のコーナーには、同博物館を支援する有志の会が協力。ポルトガル、フランス、イスラエル、ドイツ/オーストリア、イタリア、シリア/レバノン、ギリシャ、ハンガリー、ロシア、ブルガリア、リトアニア、ポーランド、ペルーなどの店が並んだ。日系も出店し、ヤキソバや、ミソ味のタレをつけて食べるトリ串カツなどを販売した。
舞台では、各コミュニティが舞踊などそれぞれの芸能を披露。広場は舞台を見る人でびっしり埋まった。日系コミュニティからは、四日に広島神楽保存会、十一日には琉球国祭り太鼓が出演した。琉球太鼓の舞台では、その独特のリズムに会場から大きな拍手が上がっていた。
最終日の十一日は好天にもめぐまれ、博物館入り口には入場券を求める長い列。食のコーナーでも、人の波は途切れることはなく、会場は終日にぎわった。