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銃器で492人が死亡=PCC襲撃続く8日間に=5月15日は117人を記録=サンパウロ州

2006年6月14日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ州でPCCによる一連の襲撃事件が発生した先月十二日から二十日までの八日間に、銃器の犠牲となって死亡した人の数は四九二人に上った。警官隊が激しく応戦した十五日のみで一一七人となった。
 サンパウロ州地方医師審議会が州内二十三カ所の法医学監察所の検死結果をとりまとめて発表した。結果は死亡者のすべてが襲撃事件に関与しているとは言及しておらず、一般の犯罪および自殺者も含まれているとコメントしている。
 検死報告書は死亡場所、日付、被弾の数および医師の所見など一五〇〇頁に及んでおり、PCCとの関与は警察当局が断定するもので、その参考資料として用いるものだとしている。
 しかし死亡者数とくに十五日の一一七人のうちサンパウロ市のみで四十人となっており、これまでの一日平均死亡者数の五・八倍と前代未聞を記録、同審議会では「想像を超える大異変」と位置づけている。
 記録によると事件発生の十二日は十人だったが、十三日と十四日はそれぞれ五十四人と八十二人に増え、十五日にピークに達した。その後、日毎に八十九人、六十二人、五十一人、十四人と減少、襲撃が止む前日の二十日には十三人と平均レベルに落着いた。
 この期間の市別ではサンパウロ市が一六三人、グアルーリョス市が五十四人、グアルジャ市が二十九人のランクとなった。地区別ではカッポン・レドンドが十三人、サン・マテウスが十一人、パルケ・サント・アントニオが十人だった。
 死亡者のうち、十二日現在までに三十七遺体の身許が確認されていない。検死で注目されたのは、十三日にサンパウロ市内で犠牲となった二十三人の被弾の数は平均六・九発だったこと。それは乱射戦激しさを物語っている。

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