2006年6月15日(木)
カンピーナス日伯文化協会主催の第二回日本祭が、同文協施設で十、十一日に行われた。約一万五千人の参加者を迎えて、会場は人があふれていた。
体育館では、浴衣など日本のものが販売され、折り紙や書道の実演が行われた。通路や、会館横の駐車場では模擬店が並び、会館のステージではカラオケや太鼓、踊りが披露された。用意された席は客で埋まり、立ち見をする人でいっぱいだった。
「昨年は会場内に入れず断念して帰ったという声が聞かれた」ために、今年はテントを二つ増やし、体育館一階に展示スペースを作った。
それでも「食べるところが少ないし、人が多すぎて通路を歩きにくい」状態だったために、「来年は道路上に模擬店を拡大したい」と花田忠義同文協会長は話す。
この祭りのきっかけは、花田会長がサンパウロの日本祭を見て「カンピーナスでも何かできないか」と考えたこと。毎月第二土曜日に行われているフェイラを祭に替えて、去年から始まった。
「今年は多くの人に手伝ってもらって、うまくいったと思うよ」。青年部を含めた五十人ほどの寄り合いを開き、話し合いをしながら準備を進めてきた。婦人部からも「毎年こういう祭があったほうが楽しいわね」との声。
「来場者の七割から八割はブラジル人だけど、若い人に日本の文化を見せるいい機会になってると思う」と、花田会長は祭りの成功を喜んでいた。