株価が1870億$下落=ボベスパ=過去1カ月間に=3業種だけで5割占める=4年間儲け過ぎた投資家
2006年6月20日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ市証券取引所(Bovespa)は十六日、世界的金融不安により過去一カ月間に、サンパウロ市の株式市場に上場した企業の株価が一八七〇億ドル下落したと発表した。株価下落が最も顕著なのは銀行株の四一〇億ドル、三二%の下落である。二番目に石油ガス関連企業、三番目が鉱業の二社。この三業種だけで全体の五〇%を占める。これらの株に投資をした投資家は現状維持で景気の回復を待つよう、投資顧問会社が呼びかけた。株価下落に驚いて即時売り逃げると不利な取引をするという。買いで入るなら、底値を見分けてチャンスを生かすよう進言している。
米国発金融不安が同証券取引所を揺さぶったのは、五月九日から六月十二日であった。株価が下落したのは上場企業二二九社。衝撃が大きかったのは銀行株。一カ月弱の間に十八行の株は、一二九〇億ドルから三二%下げて八八〇億ドルにつけた。
二番目の石油ガスは七社、下落幅が三三〇億ドル。三番目の鉱業が一八〇億ドル。三業種二十七社の株価下落が合計で九三〇億ドル。総額の約半分。世界的金融不安が始まった五月からサンパウロ市証券取引所は、平均株価を二九・八三%下げた。サンパウロ市証券取引所は、米国のウオール街に次いで二番目に衝撃が大きかった。
機関投資家を懸念させるのは米政策金利である。十八日実施の年利五%は、米経済を冷え込ませ世界恐慌の引き金にならないかと、金融再投資をちゅうちょさせている。ほとんどの投資家は、米国債の駆け込み寺へ逃避した。
途上国の中でもブラジルは、特に金融変動の煽りを被った。いつ果てるとも知れない金融不安に、誰も冒険をする者がいない。投資家は二十九日に発表される米連邦準備制度理事会(FRB)の新政策金利を、固唾を飲んで待っている。同発表で今後の米経済動向を判断する考えのようだ。
FRBが引き続き通貨流通量の削減と金融引締めを行うなら、景気はさらに冷え込むと思われる。市場関係者はまだ、現状を金融不安と思っていない。金融市場の軌道修正とし、いつでも金融変動は回復できる実力があるとみている。
サンパウロ市証券取引所は過去四年間に儲け過ぎたという見方が多い。外資の流入により投資家はわが世の春を謳歌した。投資家は少し食べ過ぎたらしい。二〇〇三年の外資は、総投資額の二四・一%であった。〇六年四月は三五・六%に増え、外資の出入が一一億ドルの黒字となった。それが今年五月には一五億ドルの赤字と、状況が一変している。
米国で行われている最後の晩さんには、誰もが危惧している。ラテンアメリカ諸国の株価下落は、三三五〇億ドル。ウオール街の下落は、一兆二〇〇〇億ドルとされる。ラテンアメリカの株価下落はウオール街の二七%であるが、両方で総額一兆五〇〇〇億ドルの下落が投資家を戦慄させる。
しかし、金融変動の初期五月に売り逃げた投資家は笑いが止まらないようだ。連日下落する株価を見て、買いで入る時期を虎視眈々と狙っている。これら投資家は、長い目で見る習慣を学び、オドオドしないようにすれば、波に乗れると話している。