2006年6月20日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ市パウリスタ大通りで十七日午後、ゲイ集団のパレードが催され、二四〇万人の参加者で一帯は美女(?)の妖しいお色気で異様な雰囲気に包まれた。
パレードは午後二時に始まり午後七時三十五分に終点のルーズベルト広場で終了した。当局では午後八時までと厳命、違反した場合は罰金を科すとしていた。パレードは今年で十回目を迎え、主催者は記念式典を予定していたが、出動した二十三台の音響装置トラックの音楽に合わせて踊りまくる参加者の騒音で中止を余儀なくされた。
参加者は思い思いの仮装でパレード、中には下着一枚で惜しげもなく肉体美を披露するのも。シンボルである虹の旗では相手かまわず抱きついて抱擁するカップルが大勢見られた。この日だけで二〇〇人とキスするという祈願をかけた強者もいた。
聖氏観光課によると、この日の参加者でサンパウロ市内のホテルは八〇%の収客率になったほか、商店やレストランなどに経済効果があったという。カサビ市長も見物に現れたが、同通りでは手狭になったとして、より広い場所を提供したいと語った。
いっぽうで、パレードが終わった後、参加者はゲイバーにつめかけたため、サンパウロ市内のゲイバーはいずれも満員となった。