2006年6月21日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】掘りかけのトンネル、壁に開けられた穴が数箇所、手作りナイフ三本、携帯電話少なくとも六台が、サンパウロ州のプレジデンテ・ヴェンセスラウ第二刑務所で所内検査中に軍警機動隊員らに発見された。
携帯電話は三台がテレビに隠され、他の三台が所内の検査開始直後に二つの監房の窓から投げ捨てられていた。裁判所が刑務所周辺での携帯電話の通話を再開した十二日後の発見となった。
八五二人の収容能力を有し、現在三九七人が服役する同刑務所は、犯罪組織州都第一コマンド(PCC)の幹部らを収容する刑務所として州政府に選ばれた。五月十一日には七六五人が移送されたが、移送への不満が翌日以降約一週間続いたPCCによる襲撃事件の一因となった。現在、マルコーラを始め幹部らは、ブレジデンテ・ベルナルデス刑務所の特別監房に収容されている。
サンパウロ州刑務官組合(Sifuspesp)によると、特別監房のない州内の刑務所はすべて、テレビの持込が野放し状態になっているという。某刑務所の刑務官二人(匿名)は、サッカーワールドカップの数週間前には、数十台のテレビが小包で送られてきたとフォーリャ紙に述べた。刑務所管理局(SAP)は、テレビの持込は厳重に管理されているとの声明を出した。