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R・ピーレスで「移民の日」祝う=マリコさん特別登場=雰囲気かもした=「渡伯同胞送別の歌」

2006年6月23日(金)

 リベイロン・ピーレス市が主催する日本移民九十八周年記念祭が十八日午後七時から、同市立劇場で行われ、日伯市民がともに市が制定した「ジア・デ・コロニア・ジャポネーザ」を祝した。式典後には日本のプロ歌手、中平マリコさんのコンサートも行われるなど、感動あふれる移民記念祭のひとときだった。
 式典には丸橋次郎・在サンパウロ首席領事、羽藤ジョージサンパウロ市議、中平さん、ブラジル音楽家協会役員の丸山昌彦氏、バネッサ・ダモ・マウア市議らの来賓、リベイロン・ピーレス日伯文化協会役員、会員など多数が出席。
 村木アントニオ・同市議会議長代理(文協会長、市議)の臨時議会開会宣言に続き、日伯両国旗、州、市旗を仰ぎ、両国国歌を斉唱。浜田ジルソン市議の記念演説、村木議長代理のあいさつが続いた。
 次に名誉市民権の伝達が行われ、日本から進出して三十年、地元産業の活性化と雇用促進などに貢献し、地元市民から親しまれている「NHKファスナー社」の鷲頭三郎社長および山内マサナオ副社長がその栄誉に浴した。
 同市のクロービス・ヴォルビ市長、副市長のあいさつに続き、来賓が祝福の言葉を贈り、閉会した。
 引き続きアトラクションの部に移り、同文協「グループ民舞」代表の紹介で中平マリコさんが登場。ピアニストの矢崎愛さんの伴奏で「さくら」「春が来た」「夏は来ぬ」「里の秋」「ペチア」など四季の歌を披露すると、会場は日本情緒に包まれた。
 コロニアの好きな美空ひばりのヒット曲集に引き込まれるなど、来場者は大喜び。
 「渡伯同胞送別の歌」では、そっと涙をおさえる人もあり、移民記念日にぴったりの雰囲気に満ちた。
 なお、この日を記念して地元文協から、「錦鯉群泳」の絵画がクロービス市長に贈られた。