2006年6月24日(土)
デジタルTVと百年祭。一見関係ないように見えるが実は大きな影響がありそう。日伯間に明確な交易の柱がなかった八〇年代以降、両国関係は冷める一方だった。今回、具体的な利害関係ができた以上、これをテコに様々なお金や人の流れが生まれる。さらにエタノールも進展しつつあり、これを両輪に七〇年代のように両国関係は一気に加熱するという期待が生まれている。特に人的交流が増加すれば日系社会にも少なからず関係はある。日本から関心が高まれば結果的に百年祭も盛大になる。サッカーでは大敗した日本だが、デジタルではゴラッソ(ゴール)を決めた?!
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開催が迫る第九回県連フェスティバル。スポンサー回りや、会場のあるジャバクアラ区など関係当局との話し合い等々、発足二カ月の松尾執行部は急ピッチで準備を進めている。二十二日に会見が開かれたが、記者の周囲からも「今年のフェスティバルはどうなっているのか」と聞かれ始めたところだった。一カ月前と比べて準備は格段に進んだ。とはいえまだポスターもできておらず、「遅れ気味」の感は否めないところ。あと三週間、あわただしい日々が続きそうだ。
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今年度フェスティバルのテーマである「祭り」に関して、二十二日の会見席上、出席記者から「会場で神輿を担いではどうか」との提案。松尾会長も「それはいい」と好感触を示していた。フェスティバル会場内を神輿が練り歩く姿はなかなか壮観。実現すれば面白そうだ。
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ちょうど二年前の式典当日にあたる今月二十一日、百周年祭典委員会のメンバーは会場となるサンボードロモを下見に訪れた。「行って気付いたのは、来賓席にちょうど西日が当たること」と田中洋典委員長。お天道様には逆らえないだけに、開始予定時間の変更も検討する余地があるようだ。何はともあれ、地方説明会といい、現地に足を運ぶ同委員会のフットワークの軽さが全体の動きに繋がればいいのだが。