2006年6月27日(火)
ルーラ大統領は二十五日、党大会でPTの大統領候補に選出され、一時間半に及んだ演説で再選への意気込みを示した。演説では、過去の実績と未来の展望がなく、政府攻撃と中傷だけを武器にしていると前政権と野党を批判。第二期政権では社会政策に重点を置き、所得分配を優先する考えを表明した。
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コンサルタント会社MBアソシアードスの調査によると、第1・四半期の工業部門の成長は前年同期比二・四%増にとどまる見込み。レアル高による輸出減少が主な原因で、雇用と国内消費も伸びないという。
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犯罪組織PCCの幹部ら約四〇〇人を収監するプレジデンテ・ヴァンセスラウ刑務所の監視強化を不満として、同幹部らが新たな襲撃を計画していることが匿名刑務官らの証言により判明。襲撃では同刑務所の所在地で刑務官やその家族が標的となっている。
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IBGEの調査で、十歳から十九歳までの若者の一六・七%(五九二万人)が太り過ぎ、二・三%(八一万七〇〇〇人)が肥満であることが明らかに。栄養失調は四%だった。
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ベネズエラのチャベス政権が軍の近代化計画で兵を八万から五〇万に増員、原潜に改造可能な潜水艦三艘など各種舟艇一三八隻を武器の禁輸制限がないロシアに発注する予定であると、米国防省がブラジル防省へ連絡した。その中でブラジルのEmbraerへも、戦闘機や爆撃機三十六機を発注予定であるから受注しないように通告。その他、装甲車や兵員輸送車の発注も検討中。伯外務省はベネズエラ外交に寛容であったが、南米地域での軍事力強化の目的を分析するという。