2006年6月27日(火)
ロンドリーナ市最大のイベントとなる、第四回カーザ・ジャポン、第四十五回アセル農産品展示会、第二回ポルタル・ド・オリエンテが、十五日から十八日にかけて、同市の展示イベントセンターで開催された。 会場ではカラオケや太鼓演奏と、柔道、空手、茶道などが披露され、百人超が参加した盆踊り、若い世代が中心となったマツリダンスなど多くの人で賑わった。
四日間を通しての来場者数は約四万人。十五日午前十一時から開会式が催され、鈴木勇ロンドリーナ文化体育協会(ACEL)会長はじめ、ネドソン・ミシェル・ロンドリーナ市長や連議、州議ら多くが集った。唯一の笠戸丸移民中川トミさんも列席。両国の国歌斉唱で始まり来賓の挨拶が続いた。
農産品展では、約一五〇種三千点が並び、来場者は手入れの行き届いた盆栽や農産者自慢の品々に見入っていた。
十八日午前八時からブラジル日本移民九十八周年記念の追悼ミサが、午前十時からは仏式法要が実施された。また法要に引き続いて行われた敬老会では、八十歳以上の二百二十七人が招待され、踊りや歌のショーを楽しんだ。
鈴木会長は「来てくれた人が『このイベントはいい』、働いた人が『やって楽しかった』と言ってくれることが一番うれしいことです。開催してよかったと思う」と成功を語った。サッカーW杯の影響で来場者の減少が危惧されていたが、マツリダンスには毎晩大勢の若者が集まった。
期間中は晴天に恵まれ、会場外に掲げられた六、七匹の鯉のぼりが空に上がり、入り口は大きなぼんぼりで飾られた。屋内には野菜で作られた日本庭園と茶室が再現され来訪者の目を引いていた。
これらイベントは、農産品展に日系企業を呼び込もうとカーザ・ジャポンが開催されるようになり、さらに日系に限らず中国系、韓国系の人の参加が増えたことでポルタル・ド・オリエンテが始まった。規模は年々拡大し、現在同市最大になっている。