2006年6月28日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】物価が安いことで定評だった中南米の都市の中で、サンパウロ市とリオデジャネイロ市が驚異的に物価の高い都市へと変身した。
マーサー・ヒューマン社が例年行っている世界物価高都市ランキングによると、今年はサンパウロ市が三四位で昨年の一一九位から大きく飛躍した。リオ市も昨年一二四位から四〇位となり、ともに並んでラテンアメリカ圏内でトップに立った。
ドル安レアル高で、ドル換算の物価が高騰したのが原因とされている。
ランキングは一四四カ国の都市で住居、交通、衣料、食料、レジャーなどの二〇〇項目の物価を対象に調査した。
トップは昨年までの東京を抜いてモスクワ(ロシア)となった。住居費の高騰が原因となった。東京はソウルに続く三位へと後退した。ニューヨークは原油値上げの影響で昨年より三つランクアップして一〇位となった。
一四四カ国中で最も物価の安い都市はアスンシオン(パラグアイ)だった。ラテンアメリカではブエノス・アイレス(一四二位)、モンテビデオ(一三八位)、カラカス(一三六位)。