2006年6月28日(水)
豊橋市ブラジル都市視察訪問団には二年前に発足した豊橋ブラジル協会の田中アルシーデス会長も同行、「日本に移住した」と自己紹介した。十五年前に訪日して以来ずっと同市に住み続けている生え抜きだ。「もう家も買うことにした」と聞き、なるほど移住だと納得。八人いる子供のうち六人は日本で誕生、二人は高校に通っているという。「日本人と変わらない生活」を自認する田中会長だが、「サッカーだけはブラジルを応援」と愛国心もアピール。
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コロニアの俳句、短歌の世界を作り上げてきたのは一世もさることながら、準二世の力が大きい。「ブラジル日系コロニア文芸」の著者、清谷益次さんは十歳、栢野桂山さんは十二歳で来伯している。船中で九歳の誕生日を迎えた小野寺郁子さん(ニッケイ歌壇選者)は「俳句、短歌愛好家には読み書きが出来ない人も多い」と指摘しながら、「長い文章を書く時間はないけど、表現したいという熱意」をその理由に挙げる。この本には、開拓や移住地の生活、その心情が目に浮かぶような思いが一杯、詰まっている。
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リベルダーデ歩こう友の会でも日本移民百周年に向けた構想が練られている。同会は毎年国際歩け歩け大会を行っているが、〇八年にはサントス上陸を記念してクバトンとサンベルナルドを結ぶ旧街道九キロを登りたいと計画中。ただ、同街道は立入り制限が厳しく団体での歩行に両市の特別許可が必要、また街道を登りきるだけの運動家がどれだけ集まるのかも難しい。「夢の話」との声もあるが、実現に向け関係者の期待は大きい。