2006年6月29日(木)
今月四日に開かれた沖縄県人会クリチーバ支部発足式典。発足にあたり、与儀昭雄・沖縄県人会長夫人のマリアさんと、上江州ジョルジ同支部長夫人のネリさんが幼なじみだったことが分かり、式典会場で紹介された。県人のつながりが生んだ、偶然の再会だった。
北パラナのシアノルテ。マリンガのさらに西にあるこの町で生まれた二人は、ともに移住地の日本語学校に通った幼なじみ。
中学を終えてロンドリーナの高校へ通った二人は、それぞれの姉妹と五人一緒に、三年間同室の寄宿舎生活。「ミサに行く日以外は外に出られなかった」というほど厳しかったそうだ。
卒業後はそれぞれサンパウロ、クリチーバへ。連絡は途絶えていたが、ネリさんはマリアさんが好きだった当時の流行歌を聞くたび思い出していたという。
再会のきっかけは、昨年十一月に開かれた県人会ロンドリーナ支部五十周年式典。与儀会長と上江州さんが支部設立の話をしていた時、お互いの夫人の話に。
「びっくりしましたよ」とネリさん。県人会が結んだ偶然の再会だった。四十年が過ぎ、互いに子を持つ五〇代の母。でも「変わってないね」と涙を浮かべながら話していた。