各国金融市場に活気戻る=ボベスパもトリプル高=米国金融引締め終了見込み
2006年7月1日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】米国の中央銀行に相当するFRB(連邦準備制度理事会)が二十九日、政策金利の引き下げを〇・二五ポイントにとどめ年利五・二五%に決定したのを受けて、世界の金融市場は米国の金融引締めが終盤に近づいたとみて、一様に安堵の色を浮かべ、決定を歓迎している。
これまでFRBとくにバーナキン議長が不透明な態度を取っていたことから、今回の引き下げは〇・五ポイントになるとの見方が大半を占めていた。これにより短期的に政策金利は年利六%に達するとみられていた。
しかし、今回の決定で金融アナリストらは、次回は八月頃に再度〇・二五ポイントの引き上げがあり、年利五・五%としたところで引き上げは打切りになるだろうとの見方を強めている。
FRBは今回の決定にともない、米国内での物価高騰は一段落したとして、どん底景気に光が見えてきたとの見解を発表した。しかしインフレが増長した場合は再度、金融引締めを行うとの態度を明らかにしたが、各国では経済回復だととらえ、懸念は払拭されたとしている。
ニューヨークではナスダック店頭株価が二・九六%、ダウ平均株価は一・九八%上昇、久々の高値となった。
これにより各国の金融市場は安堵感から、ここ数日続いた低迷から一転して高騰、活気を取戻した。平均株価は一様に高値をつけて、発展途上国のカントリーリスクは低下した。
これを受けてブラジルでは株価、レアル、債券のトリプル高となった。二十九日のサンパウロ証券取引所(Bovespa)ではウォール街の右にならえで、株価指数は四・七四%上がり、ストップ高の三万六四八六ポイントとなった。対ドルレアル相場は二・一二%のレアル高で二・一七三レアルの終値をつけた。カントリーリスクは五・三八%下落し、二四六ポイントとなった。
同証券取引所によると、米国の高金利とリスクで同国の国債に人気が集中し、ブラジルからは五月に一五億レアル、六月(二十日時点まで)に二二億レアルの外資が流出したが、今回の措置で歯止めがかかるだろうとみている。