8カ月以内に初実施へ=TVデジタル放送がサンパウロ市で
2006年7月1日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十日】ブラジル国内のテレビ地上デジタル放送で日本方式の採用が正式に決定され、二十九日に両国政府代表者により覚書の調印式が行われた後、コスタ通信相は今後六カ月から八カ月までの間に最初のデジタル放送がサンパウロ市で実現する見通しを明らかにした。
デジタル放送採用に関する規則を定めた大統領令では、放送実施までの期間を最高一年半としているが、サンパウロ市ではすでに試験放送が実施されたこともあり、商業放送の実現は容易だと同相は説明した。デジタル放送対応のテレビも一年から一年三カ月までの間に店頭に並ぶとメーカーは予測している。
通信省によると、大統領令の定めるの規則の細部取り決めは八月末までかかるが、政府はデジタル電波をアナログ電波に転換する専用チューナーの生産を前倒しで行うようメーカー側に奨励する方針をすでに固めた。チューナーは最も安価なタイプで八〇から一〇〇レアルと同相は見込んでおり、ロウセフ官房長官も減税措置を検討すると述べた。
一般デジタル放送は無料で、固定式テレビに加え、移動式テレビや携帯電話での受信も可能となる。映像面ではハイビジョン放送やワイドスクリーンに対応でき(対応可能なテレビのみ)、音声も従来のモノラルまたは二チャンネルステレオから、六チャンネルサラウンドステレオへと質が格段に向上する。
また、一つのテレビチャンネルで同時に四つの番組の放送が可能になり、データ通信を通じて視聴者がテレビ画面上でアンケートの答えを放送局に送り返すなど、双方向の情報通信ができるようになる。
デジタル放送は従来のテレビアンテナ(VHFとUHF)で受信できるため、新しいものへの交換は不要。一方、アナログ放送は、今後十年間は継続される見通しとなっている。