2006年7月4日(火)
文協桜祭りが、一日、二日の両日、サンロッケ市の国士舘大学センターで開催された。二日間での来場者は六千人。年々内容を拡大して今年第十回目を迎えた。沖縄桜が満開に咲く中、会場は多くの人で賑わった。関係者から、今後周辺の町々の観光スポットに、とか「国際祭り」に向けてのタネを蒔けたのではないか、といった声があがっていた。
同祭りはブラジル日本文化協会と、カウカイア・ド・アルト、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ、イビウーナに、今年新たにマイリンケを加えた、地元文協の共催。第十回目を記念して、ドイツ、ギリシャ、リトアニア、ロシア、ウクライナの民族団体に参加を呼びかけた。
ステージでは、太鼓やよさこいソーラン、盆踊りなどと、各民族の舞踊が披露され、用意された椅子は入場者で埋まり、テントの外で立ち見をする人も見られた。各国の、色とりどりで華やかな衣装と独特の踊りや音楽に手拍子を贈った。 食品コーナーでは、コチア青年が味噌どうふやケントン、カウカイア文協が餅、ウクライナやリトアニア、ロシアがそれぞれの伝統料理を販売した。また、たこ焼きやドラ焼き、やきそばなどもあり、来場者は思い思いに楽しんだ。
墨絵、折り紙、マンガなどのワークショップ、体育館では社交ダンスパーティーや剣道の練習を行うなど、内容は昨年よりも充実。西林万寿夫在サンパウロ総領事夫人、ジョルジ・ケプカ・ウクライナ領事、周辺都市の市長や議長も訪れ、祭りのにぎやかさに感心していた。
W杯と雨の影響により、来場者は伸び悩んだが、「すごくよかったよ」と小川彰夫文協副会長。「五百人以上のボランティアと多くの人からの寄付、協力で開催できた」と、開催側も同祭りを楽しんでいたという。
「会場周辺の町の観光の一つに」という話も出、「様々な国を集めてのフェスティバル・ド・ナシオナルに向けてのタネをまいた。人をまとめるという文協の役割を果たせたと思う」と成功を喜んだ。