広範囲に渡る救急車汚職=教育、科学技術省でも=CPIで連警部長と検事証言=他省庁も捜査の対象か
2006年7月6日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】蛭(サンゲスーガ)CPI(議会調査委員会)は四日、連邦警察のボアヴェントゥラ部長と検察庁マット・グロッソ州支部のアヴェラール検事を召喚した結果、汚職システムは教育省や科学技術省にもまたがる広範囲なものであることが判明したと発表した。教育省からスクールバスの購入予算を、科学技術省からコンピューター普及予算を救急車購入へ横流しするため国会議員が奔走した。CPIは、国会議員六〇人と市長三〇〇人がリベートを受け取ったという。CPIは過去五年間に遡り、元保健相のコスタ氏とフェリッペ氏、セーラ氏の召喚を表決する。CPIは関与と非関与にかかわらず事情聴取を行うと表明。
教育省や科学技術省の予算横流しで、救急車スキャンダルは予想以上に大規模であることが判明。さらに他省庁へも捜査の手が伸びるものと予想される。これまで連警と検察庁は、水増し請求による国会議員の違法行為であるため、捜査介入を行わなかった。
CPI副委員長のジュングマン下議は、調査期限が残すところ六十日と迫ったが、次々と出てくる新事実に困惑しているという。エレーナ上議は、システムの総司令部がPLANAMという企業であると告発した。同社は年商三八〇万レアルの小企業であったが、労働者党(PT)が政権を獲得してから年商三八八〇万レアルに突然飛躍した。
同社は救急車取引のリベートとして、国会議員一人当たりに二万レアルから五万レアルを払っていた。これも一種の裏金システムで、政府案の承認に向けて賛成票買収で裏金が配布されたとCPIはみている。
大統領府官房室は、省庁予算の交付で便宜を図る議員を選考していた。これら議員に補正案作成の労をねぎらい、謝礼としてリベートがPLANAMから支給されていた。このシステムには、宗教団体に属する議員が活躍した。
連警部長と検事の証言では、国会議員九人の名が浮上している。その一人サンドラ・ロザード下議の夫は、PLANAMの経理担当である。
システムの手口は、まずPLANAMから市役所へ救急車の見積書が出る。同社と市は、国会議員に救急車購入の予算交付補正案の上程を依頼する。補正案は省庁名で上程。上程から承認までの国会手続きは、PLANAMの女性職員が段取りを仕切った。
市長が救急車購入の入札を談合形式で省略させる。談合にはPLANAMがいつも参加し、優先される。入札の水増し価格は市と決める。余剰分は関係者と国会議員に配分される。リベートは政府の予算交付前に、PLANAMから議員へ支払われる。
蛭CPIは四日、救急車スキャンダルに関与したとして、カウダス下議とカピシャーバ下議を下院執行委員から外すよう要請した。同告発は連警部長と検事の供述から判明。CPI裁決は政治的なもので法的効力はない。両下議は執行委員除名の拒絶も可能である。下院議長にも委員解任の権限はない。