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自動車から8人の遺体=麻薬組織抗争の犠牲者か=リオ市

2006年7月6日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】リオデジャネイロ市北部エンジェノ・ノーボ区で四日、路上に置き去りにされた自家用車二台の車内から八人の男性の遺体が発見され、住民にショックを与えた。遺体はすべて手錠をかけられ、全裸にされて暴行された痕跡があった。そのうちの一人は十四歳の少年だった。
 警察の検死によると、死後二十時間は経過していることから、三日に近くのファベーラ、サン・カルロスで発生した麻薬組織の抗争による犠牲者とみられている。
 抗争事件は麻薬密売の縄張り争いで、これまでのボスが死亡したことで跡目争いが続いていた。同日の抗争では十三人が殺害されたと推定されている。警察では今回発見されたのはその一部で、殺害現場のファベーラ内に警察が捜査の名目で立ち入らないように、死体を車で運んだものとみている。
 このほか、市内の別の場所で六人の死体がポリ袋内で棄てられているのが発見されており、同事件との関連を捜査している。