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人まち点描=皇太子殿下の残した〃宝物〃

2006年7月6日(木)

 6月30日に行われたセアザ40周年式典で、顕彰された6人の1人、松永博也さん(83、福島県=写真右)は〃宝物〃を持っている。
 1982年10月、皇太子殿下が来伯されたおり、セアザを視察した。途中、にわか雨が降り始め、侍従が傘をさした。ところが、ちょうど松永さんの目の前にその傘を置いて、そのまま車に乗って去ってしまった。
 「このまま無くなったらいけない。家に持って帰ってしまっておこう」。以来、24年間、大事に保管している。
 カンタレイラ時代の6~7年を入れて、松永さんはカボチャ一筋50年近い。つい3年前に息子にボックスを譲ったが、それまで現役だった。
 かつて日本人の職場の代表格といえばセアザ、という時代があった。だから皇室も行った。08年はどうなのだろう――。  (深)