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94年来の低インフレ=今年上半期に0・1%=食料品価格は今後下げ止まりか=サンパウロ市

2006年7月7日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】サンパウロ大学経済調査研究所(FIPE)が算出する消費者物価指数(IPC―FIPE)の六月度のインフレ率がマイナス〇・三一%となったことで、今年上半期累計はほぼゼロ上昇に近い〇・一%となった。この指数はサンパウロ市内のインフレ測定の公的数字となっている。
 これにより今年は上半期においては一九九四年のレアルプラン施行以来、最低のインフレ上昇率を記録した。これまでは二〇〇〇年の〇・八八%だった。
 六月までの過去十二カ月間の累計は一・八六%の上昇となり、一九九八年七月から一九九九年六月までの〇・五〇%に及ばなかったものの歴代二位となった。
 これにより同研究所ではサンパウロ市内のインフレ率の年内予想をこれまでの四%から二・五%へと下方修正した。昨年末の時点での予測は四・五%だった。上半期の実績にもかかわらず年内予想が意外と高率になった背景として、今年下半期はより高率のインフレが到来するとの見方をしている。
 五月の指数がマイナス〇・二二%、六月がマイナス〇・三一%と連続的にデフレを見せたものの、六月はマイナス〇・四〇%と予想されたにもかかわらず、月末に近づくにつれて鈍足傾向が顕著となった。これによりデフレは終末を迎え、七月は一転して〇・二%のインフレが予想されている。とくに指数で最大比率を占める食料品価格のこれまでの下落がストップすることが懸念されている。
 六月度の部門別指数(%)でマイナスを示したのが、個人経費〇・三、交通費〇・三二、食料費一・三六で、プラスは教育費の〇・〇四、保険の〇・〇六、住居費〇・一七、衣料品〇・四五だった。
 品目別でマイナスはトマトが二一・一一、レタスが一二・五七、バタッタが一〇・五五、フェイジョンが八・六四、アルコールが八・三三だった。逆にプラスは電気代の〇・三一、家族内作業〇・八八、家屋修理〇・九八、フランスパン一・三四、台所用ガス二・二六だった。

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