2006年7月11日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】フォーリャ紙が七日に実施した調査で、大統領選挙で主役を演じるとみられる労働者党(PT)とブラジル民主社会党(PSDB)が、いわゆる「裏金受領議員」の所属する三党―進歩党(PP)、自由党(PL)、ブラジル労働党(PTB)―の選挙協力を二十三州と連邦直轄区で取り付けたことが明らかとなった。
PTとPSDBは、それぞれ十五州でPP、PL、PTBのいずれかの党と選挙を共に戦うことになった。両党と協力関係がないのはマット・グロッソ、マラニョン、リオデジャネイロの三州のみで、六州では、両党が三党の支援を得ている。
連立与党である三党に所属する議員の一部は、政府を支持する見返りとして違法に資金を受け取った罪で連邦検察庁に起訴されている。当時のジェフェルソン党首(PTB)とコレーア党首(PP)は議員権をはく奪され、ネット党首(PL)ははく奪を免れるために議員を辞職した。PTは裏金を支給した張本人、PSDBも所属する上院議員が裏金を受領したと告発されている。
PT執行部は、協力するのは裏金疑惑のあった党であって、裏金を受領した議員ではないと非現実的なコメントを発表。サンパウロ州ではネット前党首の下院議員再選に協力するという。テレビ放送で裏金疑惑を最も厳しく批判していた野党の自由前線党(PFL)も、十五州と連邦直轄区で、三党と協力関係を結んでいる。