ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
電車内で爆弾さく裂=駅到着直後、11人けが=サンパウロ市
2006年7月11日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】パウリスタ鉄道(CPTM)の電車内で七日午前、手製とみられる爆弾が爆発し、十一人が負傷した。負傷者には爆弾の破片や内部に詰められていた釘が当ったが、いずれも軽傷で、病院で手当を受けた後、帰宅した。
爆発が起きたのはルース―グアイアナゼス区間で、午前十時四十五分、ブラス駅に到着し、扉が開いた直後だった。爆弾は一両目の座席に置かれていた。爆発で座席が吹っ飛び、窓や床が破壊された。爆風とともに煙が車内に立ち込め、これで気分を悪くした乗客も数人でた。
乗客の証言によると、車のタイヤがパンクするような音とともに硝煙が広がり、車内は逃げ惑う人や泣き声でパニックに陥ったという。扉が開いていたため、いっせいにホームに逃げたとのこと。
不審な人物は見つかっていないが、警察では駅の防犯カメラを検証して捜査中。当局では車内での不法販売の商人らが日頃の同鉄道系便の取締りに不満を抱いていることから、腹いせに爆弾を置いた疑いがあるとみて追及している。
先月、車内に爆弾と思われる不審物が二個発見されたが爆弾ではなかった。しかし二〇〇〇年から〇一年までには八個の不審弾が発見された経緯がある。