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大耳小耳

2006年7月11日(火)

 百周年理事会で、箱物以外の主要事業の予算を出したが、これだけで十六億五千万円。うち日本に協力要請するのが五億六千万円・・・。移民史に関する書籍やら映像作品、日系人口実態調査、たいまつリレー、セミナー、祭りなど盛りだくさん。箱物なしでも、これだけですでに立派な百周年事業になってる?!――と驚きの声も。
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 四年に一度のサッカーの祭典が終わり、昨夜は街にひびくラッパの音も心なしかさびしそう。パウリスタ通り、ビシーガ近辺と、散歩がてら決勝戦の応援風景を眺めると、テレビを見つめるほとんどの人がイタリアに声援を送っていた。PK戦でフランスに「外せ外せ」と念じるファン、イタリアのゴールが決まると自国が得点したかのような大騒ぎ。勝利が決まった瞬間、ビシーガの方向から歓喜の花火が上がった。やはりサンパウロはイタリア移民の町なのだな、と実感。
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 ドイツW杯への本紙特派ジャーナリスト、沢田氏の連載も今回が最後。にしても、決勝延長戦最後のジダン退場劇は不可解・・・。グローボ局のファンタスチコでは、唇の動きからしゃべった内容を推測するレイトゥーラ・ラビアウで、イタリア選手がジダンに「お前の姉は売春婦だ」と数回言ったと報道。英国ザ・ガーディアン紙は「イスラムのテロリスト」だったと報じた。いずれにせよ屈辱的なセリフで相手を怒らせるマリシア(ずるがしこさ)を発揮。そこまでして勝つのは誉められることか。伊選手が差別発言したなら、それも罰せられるべきでは。