やっとワールドカップが終わった日曜日。イタリア系が多く集うサンパウロ市内のベシーガ区に足を運んでみた。
花火や爆竹は鳴らないし、地区中が騒ぎに包まれるわけでもない。ブラジル代表の試合後とは違うけれども、集まった人々は赤、白、緑の国旗を掲げ、太鼓とトランペットの生演奏に合わせて道路に飛び出し踊っていた。
パルメイラスの応援歌を歌っては「イタリア」を叫び、ジダンやパレイラを罵る。
はあ~。イタリア系人たちがうれしそうに騒いでいるのを微笑ましく見ながらも、なんとなく後ろ髪を引かれる。
「なぜか決勝までいくって思い込んでたんだよね」と隣の友人がつぶやく。一週間前の悔しさが思い出されるところ。日本が振るわなければ、ブラジルも早すぎる撤退だった。
四年後の南ア大会を期待して待ちたい。 (稲)
06/07/11