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個人向け貸出金利が上昇=基本金利の低下傾向に逆行

2006年7月13日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】商店の消費者向け貸し出し金利が六月に平均六・二一%(年一〇六%)に達し、二〇〇三年九月(六・三二%)以降最も高くなったことが、全国経営・財務エグゼクティブ協会(Anefac)の調査で十一日に明らかとなった。
 また、クレジットカードの金利は同月に一〇・三五%と〇四年一月以降、特別小切手は同八・一一%と今年四月以降、個人向け銀行融資は同一一・六三%と〇五年十二月以降最も高くなった。消費者保護センター(Procon)のデータでも、銀行の個人向け貸し出し金利は七月に月平均五・三七%と六月の同五・三〇%からへの上昇が確認されている。
 「六月は中銀通貨政策委員会(Copom)の会合が開かれなかったが、基本金利(年一五・二五%)は低下していたと信じる。五月に〇・五ポイント低下し、まだ引き下げる余地は残されているからだ」とAnefac会長のオリヴェイラ氏は述べた。
 サンパウロ商業会(ACSP)は金利の上昇について、貸出金利は消費者の返済不履行により上下し、五月に不履行が増えたため六月に金利が上昇したと説明する。中銀の六月度インフレ報告書によると、昨年以降の新規融資はリスクの高い顧客を対象に行われたため、銀行の採用する金利は以前より高くなったとしている。