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サントス沖で新油田発見=2千mの地層掘削の快挙

2006年7月13日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】ペトロブラス(石油公団)は十一日、サントス沖合の海底で新油田を発見したと発表した。新油田は海底五〇〇〇メートルの深さで、地層掘削のみで二一四〇メートルに達した。
 ペトロブラスによると、地層二〇〇〇メートルを超える掘削は史上初めての快挙で、歴史に刻まれると位置付けている。ペトロブラスは世界でも海底油田掘削に長じているが、これまでは地層二〇〇〇メートル以内にとどまった。
 今回の発見はボリビアとのガス供給問題がこじれていることを受けてガス掘削に注力した結果だという。新油田の埋蔵量などの確認はさらに試掘が必要だが、水深が理由で一般の試掘より費用がかさむことで、時間を要するとしている。
 新油田はサントス沖合のBMISと呼ばれるプラットフォームで、リオデジャネイロ州の海岸から二五〇キロ、ドゥッケ・デ・カシアス製油所から二八〇キロの地点にある。