2006年7月13日(木)
【既報関連】パンアメリカンブラジル日系人協会(矢野敬祟会長)は来年七月にサンパウロ市で第十四回パンアメリカン日系人大会(COPANI)を開くにあたり、十二日午前、リベルダーデ区のニッケイパラセホテルで記者会見を開いた。第四十八回海外日系人大会も同時開催される方向で話が進んでおり、各国代表者がサンパウロ市に集まる今月二十二日の会議には同協会関係者も出席、調整を行う。矢野会長は、「百周年を前年に控え、各国日系社会との繋がりを深める絶好の機会」と大きな期待を寄せている。
「各自がそれぞれに国の良き市民であるように」をスローガンに一九八一年、ペルー・リマで発会したパンアメリカン日系人協会(笠松フェリックス会長)は二年毎に大会を開いており、サンパウロでの開催は八五年に続き二回目。
大会実施が決定したことを受け、昨年十一月に発足したパンアメリカンブラジル日系人協会の矢野会長、渡部一誠、川本イネース両副会長、千坂征彦評議員会長、川原マリオ専任理事は会見で大会の意義を述べた。
矢野会長は、「百周年を前にブラジルでの開催を」との声が日系若手リーダーからあったことを明かし、開催予定地だったウルグアイから変更した経緯を説明。「国外日系団体との連携を図ること」を協会の目的の一つに挙げる。
参加者数は、国内からの三百人を含む約七百人を予定、プログラムや実施内容については、「これから実行委員会を組織したい」と説明する。
「テーマ別の分科会」をその一つに挙げる渡部副会長は、様々な分野での技術交換や日本語教育に関するシンポジウムなども実施したいと話す。
開催実施期間には、日本祭り、移住関連施設の訪問なども検討、川本イネース副会長(レジストロ副市長)は「日本移民の歴史的地域であるレジストロを訪れてもらいたい」と力を込めた。
来年の第四十八回海外日系人協会との共催も実現に向け話が進んでおり、今月二十二日に開かれる代表者会議に出席予定の岡野護協会事務局次長は、「常任理事会ではすでに承認されており、これから調整をしていく」としている。
日本国外で海外日系人大会が開催されるのは、一九六八年にハワイ移住百周年を記念し開かれた第九回に続き二回目となる。
両大会共催で日本を含む多くの関係者の来伯が期待されることから、ブラジル日系社会、〇八年の百周年をアピールする絶好の機会となりそうだ。