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東西南北

2006年7月14日(金)

 PCCによる最初の大規模襲撃後に市内全域がパニックに陥った五月十五日とは違い、今回の再襲撃翌日の十二日は、サンパウロ市民の間で大きな混乱が起きなかった。バスターミナルも人の動きは通常どおりだったが、中には不安を訴える人もいた。マスメディアも前回ほど騒がなかったと一市民の声。
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 連邦政府上級職員の給与が今年だけで実質一一%上昇し、九五年から〇五年までの十年間の上昇率一二%に迫った。上級職の人件費総額は今年五九一億レアル、GDP比二・八%に達する見通し。
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 サンパウロ州医療地方審議会の調査で、医療ミスの告発が昨年に一二八件と二〇〇〇年(四十五件)の約三倍に増加したことが判明。今年は六月末までにすでに六十一件。告発のうち訴訟問題となるのは一〇%。告発が多いのは整形外科、小児科、眼科、産婦人科、胃腸科。医学部の増加と質の低下が原因という。
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 サンパウロファッションウイークが十二日、サンパウロ市イビラプエラ公園内ビエナルで開幕。二〇〇七年夏コレクションはショーツやスカートなどが短めで、軽くゆったりした素材を使用。十八日まで開催。
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 ニュー・エコノミック・ファンデーションが幸福な国を発表した。ブラジルは六五位で、アルゼンチンやパラグアイより下位。日本は九七位、英国は一〇八位、米国は一五〇位。審査は平均寿命と環境保全度、住民の幸福感の三点で行った。一位の南太平洋バヌアツ共和国が地上の楽園。しかし、ブラジルは住む家がなく着る物もなく、お金もないのに世界一住みよいエデンの園と思う人は多い。