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自動車生産と輸出が好調=今年上半期で過去最高記録

2006年7月14日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】今年一月から六月までの上半期における自動車の生産台数と輸出総額はともに上半期単位での史上最高を記録した。
 生産台数は一三〇万二〇〇〇台、昨年同期比四・四%増となり記録を塗り替えた。輸出は五五億七〇〇〇万ドルで昨年同期の最高記録を五・六%上回った。しかし金額は上回ったものの船積台数は四二万二〇〇〇台で、昨年同期比三・七%の減少をみた。
 これは外為相場のドル安の影響で競争力が下落したもので、採算をカバーするために価格を値上げしたために金額的に上昇した結果となった。それでも六月度は五月(九億四九〇〇万ドル)より一〇・三%減、昨年六月度より七%減となった。メーカー筋は、ドル安対策はもはや期待できないとした上で、せめて商品流通サービス税(ICMS)のクレジット交付の早期実施を願っている。
 六月度の国内販売(車検登録ベース)は一四万八〇〇〇台で前月比九・六%減昨年同月比〇・一%減となった。これはW杯影響と呼ばれている。しかし、一日平均販売は六八九〇台となり前月比七・六%増しとなった。業界での予想が七%だったことからW杯を加味して予想が的中した。
 上半期の累計は八六万一二〇〇台で昨年同期比七・六%の上昇となった。メーカー別の販売シェアはフィアットが二三・四%でトップ、フォルクスワーゲンが二三・三%(トラックとバスを含む)、GMが二一・五%だった。