2006年7月15日付け
サンパウロ州知事候補のセーラ氏(ブラジル民主社会党=PSDB)は十三日、自由前線党(PFL)のボウンハウゼン党首に続き、労働者党(PT)とPCCの間につながりがあり、メンバーの会話の盗聴記録という、手がかりも残されているとPTを批判した。PTは場当たり的反応と野党を非難、セーラ氏を「虚偽の発言」で選挙高裁へ告訴すると発表した。
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二〇〇一年に広告業者オリヴェット氏を誘拐し、禁固三十年の罪でプレジデンテ・ベルナルデス刑務所で服役中のチリ人ノランブエナが、刑務所内でPCC幹部にテロ行為の方法を指南していたことが保安局の捜査で判明した。今回の再襲撃で銀行支店が破壊され、バスや自動車販売代理店に火が放れたのも、元誘拐犯の指導によるという。市民の反感を買わないよう行われるはずの襲撃だったが、マニュアル通りにはいかなかった。
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ブラジル人とスペイン人男性の同性愛カップルが十三日、スペイン北部ヴィゴ市の二人が住んでいたマンションで焼死体となって発見された。遺体は両手を縛られ、拷問された跡が残り、首を切断されていた。犯行の動機は未確認。
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外国企業によるブラジルの出版社への資本参加ブームが起きている。好評本は宗教書と科学技術もので、年間六億五〇〇〇万レアルを売上げる。宗教書は従来の教理解説ではなく、インスピレーションと自己啓発など時代の潮流に乗ったものが受ける。背景には、プロテスタント信徒の思わぬ激増があるようだ。ブラジルでダヴィンチ・コードが記録的ベストセラーになったことで、柳の下のどじょうを狙った本も次々に発売される。