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2008年に日本庭園を=ミナス=百周年準備委、計画進む=独自に記念式典開催も=皇室の訪問に期待

2006年7月15日付け

 ミナス日系社会も二〇〇八年に向け本格始動――。ウジミナスに代表される日伯経済交流の象徴の一つとも言える、ミナスの日系社会。ここでも州内日系団体からなる「ミナス・ジェライス日本移民百周年記念準備委員会」が、百周年に向けた計画を進めている。独自の記念式典開催に加え、日本庭園の造園や記念誌編纂など各種の記念事業も予定されている。今月八日に開かれたブラジル日本移民百周年記念協会定例理事会に、同委員会の岡崎ミチコ代表が出席、計画の概要を説明した。ミナスの記念式典は〇八年六月十九日に開催の予定。岡崎代表は、「ぜひ皇室のご来場を期待しています」と期待を表した。
 ミナス・ジェライス日本移民百周年記念準備委員会は〇四年十一月に発足、州内の十四日系団体が参加している。
 現在計画中の記念事業の目玉は、日本庭園の建設。ベロオリゾンテ名誉総領事、州内日系企業、ミナス州政府とベロオリゾンテ市役所からも支援を受け、ベロオリゾンテ市パンプーリャ区(Av.Otacilio Negrao de Lima,8.000)に四千二百平方メートルの日本庭園を造園、同時に記念碑も建立するものだ。
 〇七年から庭園の造園を開始。記念碑はミナス出身の造形作家、マッシモ・ソアレイリョ氏により製作、寄贈される。
 また、同地では独自の百周年記念式典を二〇〇八年六月十九日に開催。式典に合わせ、日本庭園と記念碑がお披露目される。
 記念誌、ビデオの製作も企画されている。
 ビデオでは第二次世界大戦前後の同州への移住者、さらに六〇年代から八〇年代にかけて同州へ投資、移住した日本人を記録。記念誌では同州への日本人移住と日本からの投資の歴史をたどる。記念誌は〇八年の完成を予定している。
 百周年の開幕・閉幕にあわせ文化行事も企画、現在内容の検討が進んでいる。このほかにも、〇八年にかけて、日本食フェスティバルや芸術展、日系産業製品の展示会などを企画。カラオケやフットサル、柔道の大会なども開く計画だ。
 ウジミナスやセニブラなど、六〇年代から始まる日ブラジル家プロジェクトの中心舞台だった同州。一九六七年には来伯した天皇陛下(当時は皇太子殿下)がイパチンガ市のウジミナス製鉄所を訪れている。岡崎代表は「二〇〇八年に予定している開園にもぜひ、皇室のご来場を期待しています」と話している。