2006年7月15日付け
ニッケイ新聞の連載記事をまとめた『海を渡ったサムライたち(邦字紙記者が見たブラジル日系社会)』(幻冬舎ルネッサンス)が6月に刊行され、日本全国の書店で発売中だ。写真は東京の紀伊国屋新宿南店で店頭に平積みされている様子。
よく見ると、すぐ左側にはイラク元大統領のサダム・フセインが書き日本で世界初刊行された話題作『悪魔のダンス』、すぐ右手前には金正日について書かれた『核と女を愛した将軍様』、上の棚には小林よしのり、鎌田慧ら有名人の著作がずらり。
版元関係者によれば、発売から1カ月余りですでに約800冊が売れた。「ブラジルと日本人移民をキーワードにさまざまな記事が網羅されている」と読者からの声も寄せられ、すでに静岡新聞などの地方紙でも紹介された。今後、週刊誌、月刊誌などでも書評が出る予定だという。
これから来伯予定の人が事前勉強したり、日本の国際交流団体の関係者から好評だという、ありがたい声も聞こえてくる。
日本人移民の歴史を日本の読者に届けるべく刊行された本書。激動の世界情勢を反映した有名書店の国際コーナーでも、日系社会の存在感をドッシリと表している。 (深)