2006年7月18日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】十月に総選挙を控えて連邦政府の支出が増加しているが、支出の増加は各州でもみられることが、エスタード紙がインターネットで公開された予算執行報告書を分析した結果、確認された。
州(アマパー、ロンドーニア、ロライマの三州は除く)と連邦直轄区の政府の支出総額は二〇〇四年の二一三〇億レアルから〇五年には二四二六億レアルへと一三・九%増加した。公共投資だけでも〇五年に三一・六%増加して一七四億レアルに達し、選挙の実施された〇二年以降最も高くなった。〇五年に予算計上されたが、大部分が今年に入ってから執行されるという、連邦政府のやり方と同じ傾向を示している。
大統領候補のアウキミン氏(ブラジル民主社会党=PSDB)が今年三月まで知事を務めていたサンパウロ州では昨年、公共工事費と設備購入費が三七億七〇〇〇万レアルと〇四年比で五三・二%増加した。ミナス・ジェライス州(ネーヴェス知事、PSDB)では同期間に一一億レアルから二〇億レアル(八二・四%増)、アクレ州(ヴィアナ知事、労働者党=PT)では同九〇・八%増だった。
過去八年間を振り返ると、州政府の支出は州知事・州議員選の翌年に減り、その後増加に転じて次回選挙の年に再びピークに達する流れを繰り返している。大統領・連邦議員選挙が同じ年にある連邦政府の支出もほぼ同じ動きを示している。