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ミス・フェスティバル=今年はカミラさんに栄冠

2006年7月18日付け

 初日夜にはミス・フェスティバルの選考。今年は十五歳から二十代までの三十二人が出場。サンパウロ市、近郊をはじめ、ペレイラ・バレットなどサンパウロ州奥地、カンポ・グランデなど州外からの出場者もいた。
 司会は山井ケンジさん。ドレスに身をつつんだ三十二人のデスフィーレに続き、一次審査を突破した十四人が浴衣に着替え、舞台を彩った。
 平田ジョー、伊藤カレン、斉藤エジソンさんらのショーをはさみ、結果発表。カミラ・ベチオル・オヤマさん(15、オズワルド・クルス)がミス・フェスティバルに。1プリンセーザにはカンポ・グランデから出場したマイラ・ユミ・シライシさん(20)、2プリンセーザにロンドリーナのジャケリーネ・ユミ・ハラさん(16)、ミス・シンパチーアにミレリ・ユキエ・シミズさん(22、サンパウロ市)がそれぞれ選ばれた。

◎屋内展示場―――――――
日本文化に武道デモ、子供広場も


 屋内の展示場では日系企業、バザリスタのほか、裏千家による茶道のデモンストレーションや生け花展示など、今年も日本文化を紹介する様々なコーナーが設けられた。
 会場内には子供広場と武道広場を設置。武道広場では柔道や空手、相撲などの実演に多くの来場者が集まっていた。
 会場では署名運動も。一九七四年に出された国境付近の外国人土地所有に関する法律の影響で帰化した一世から出されている母国籍復活依願の署名運動のほか、静岡県人会では日伯間の犯罪人引き渡し条約締結などを求める署名への協力呼びかけを行った。
 総領事館ブースでは展示のほか、太鼓の体験コーナーが人気。在外選挙人登録の受付けも行われ、二人が訪れた。二週目も二十二日に受付けている。
 JICAのブース前では、剣道のデモンストレーションのほか、宮城県出身の青年ボランティア、松岡美幸さんら四人のボランティアにより、伊達正宗の青葉城築城に由来する「すずめ踊り」を披露。踊りがはじまると来場者は興味深そうに足を止めていた。
 ブラジル日本移民百周年記念協会ブースでは記念のTシャツ、ポロシャツ、ハッピなどを販売。あわせて寄付も受付け、広報活動につとめたようだ。
 援協・日伯友好病院ブースでは、コレステロールや血圧測定など無料のチェックアップを実施。二日間で約千人が訪れた。来週は四十歳以上の喫煙者向けの肺機能検診なども予定している。
 ブラジル日系文学会では展示場内のブースで、俳句、短歌、ハイカイのコンクールを実施。二週目も応募を受付け、来年の武本文学賞授賞式で発表する予定だ。
 二日目に会場を訪れた小林昌貴さん(73)は、サンパウロ市から七百キロ離れたミナス州カランダイから来場した。「小さな町で日本人には会わないくらい」という小林さん。感想をたずねると「いいよ。日本の歌を聞くと涙が出る」と話していた。
    ▽  ▽
 準備の遅れが指摘されていた今年のフェスティバル。初日こそ客足が出遅れたが、二日目も好天にめぐまれ挽回。会場関係者、無料入場者などを含め、二日間で約三万五千人が来場した。
 「初日は少なかったが、二日目には大分入ってくれ、いっぱいになった。県人会からも仕事をしやすかったと聞いている。一応良かったです」と語る松尾会長。「二週目にはぜひ、会場内で神輿をかつぐデモンストレーションを実現したい」と意気込みを語った。
 【第九回フェスティバル・ド・ジャポン】=二週目は二十二、二十三日に開催。両日とも午前十時に開会。開場時間は、二十二日が午後八時、二十三日は午後六時まで。
 会場までの無料バスは、地下鉄サン・ジューダス駅とジャバクアラ駅から出発。駅改札で実行委員会のボランティアが案内する。
 フェスティバルに関する問い合わせは県連(電話11・3277・8569)、ホームページは、
www.festivaldojapao.com