ニッケイ新聞 2006年7月20日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】救急車購入費を水増し請求し、賄賂を議員に渡していた汚職を調査する蛭CPI(議会調査委員会)は十八日、連邦検察庁が捜査を進めている下院議員五十六人、上院議員一人の名前を公表した。
党別にみると、ブラジル労働党(PTB)十三人、進歩党(PP)十三人、自由党(PL)十人、ブラジル民主運動党(PMDB)五人、ブラジル社会党(PSB)四人、ブラジル共和党(PRB)二人と、労働者党(PT)を除く連立与党の議員が全体の八二%、裏金疑惑に関わった三党(PTB、PP、PL)は六三%を占めた。PTは企業経営者の証言でスリェサレンコ上議の名が挙がったが、検察庁のリストには入っていなかった。
野党は、自由前線党(PFL)四人、ブラジル民主社会党(PSDB)三人、キリスト教社会党(PSC)二人、社会大衆党(PPS)一人。州別ではリオデジャネイロ州出身の議員が十三人、サンパウロ州が十人、マット・グロッソ州が五人と続いた。
現在のところ、上院議員はスアスーナ上議(PMDB)の一人だが、さらに二人(PT、PL)が賄賂を受け取ったとみられている。CPIは約百人が汚職に関与した疑いがあるとすでに指摘している。