ニッケイ新聞 2006年7月22日付け
中央銀行が二十日に発表した六月の経常収支黒字が六億一四〇〇万ドルと予想を大幅に下回り、金融市場を驚かせた。中銀の予想は一七億ドルで、前年同月一二億八五〇〇万ドルの半分以下。多国籍企業が本国への利益と配当の送金額を増やしたのが原因とみられている。
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サンパウロ州グアルジャー市で二十日、サン・ベルナルド市で発行される日刊新聞「オージ・ジョルナル」の社主の一人の男性(49)が、恋人の女性弁護士(29)と自家用車で走行中、追跡していたとみられる自動車から銃撃され、二人とも死亡した。犯人は何もとらずに逃亡。警察は強盗、怨恨などあらゆる線から捜査を進めている。
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サンパウロ州フランカ市で二十日、昨年の大晦日に寝ていた夫(47)を斧で殴り殺した罪で三十五歳の主婦が禁固十六年の判決を受けた。主婦は過去に最初の夫も刺殺、禁固二年の刑を服役していた。
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二十日発行の連邦政府官報によると、両親の許可があり成人が同行していれば、児童や少年が年齢制限を超えて映画や演劇、ショーを見ることが可能となった。ただし十八歳以上の年齢制限は対象外。
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セアラー州立大学は二十七匹の山羊に人間の遺伝子G―CSFを注入した受精卵を移植し、クローン山羊の出産に成功と発表した。六匹の山羊が九匹を出産し、五匹は雌である。次は五匹の雌山羊から搾乳し、人間のG―CSF入りミルクの生産を確かめる。遺伝子G―CSFは人間の免疫性治療に必要なため、成功が期待される。搾乳ミルクからG―CSFが検出されれば、免疫性疾患の治療薬を大量生産できるシステムが完成する。