両親殺害=3人に有罪判決下る=懲役38年から39年=あと2年7カ月で仮釈放?
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】二〇〇二年十月にサンパウロ市で発生した両親殺害事件で罪に問われていた実の娘スザネ被告と、実行犯のクラビーニョス兄弟に対する裁判でサンパウロ市地裁は二十二日、全員に有罪判決を言い渡した。
陪審員の満場一致の有罪との結論を受けて、裁判長はスザネ被告(22)に懲役三十九年六カ月、父親殺害の実行犯で当時スザネ被告の恋人だったダニエル被告(25)に同じく三十九年六カ月、共犯で母親を殺害したクリスチアン被告に三十八年六カ月の量刑を言い渡した。
これにより尊属殺人として全国で注目された事件は発生以来、三年八カ月二十二日ぶりに、また五〇時間に及ぶ裁判の末に決着を見た。裁判長は量刑の根拠として、スザネ被告が実行計画を立て実行犯に教唆した主犯だとし、両親のそれぞれの死に対し十九年六カ月ずつ、さらに物盗りに見せかけるべく室内を工作した罪で六カ月を加算した。
ダニエル被告は父親殺害、クリスチアン被告母親殺害のほか、貴金属類を盗んで持ち去った罪で一年が加算された。陪審制度のため控訴は認められず罪が確定した。
スザネ被告の弁護団は弁護論弁の時間が短かったと不満を表明しながらも、今後は減刑嘆願を働きかけるとの方針を明らかにした。クラビーニョス兄弟の両親は、思ったよりも刑量が軽かったとして感謝の意を表している。始終一貫して無罪を信じ、罪の意識のかけらを見せず、意外な判決に号泣したスザネ被告とは対照的だった。
さらに裁判長は有罪の理由として、スザネ被告側が主張してきた、ダニエル被告に強制的にそそのかされたことを退け、両親の遺産目当ての殺害だったと決め付けた。さらに就寝中の被害者を鉄棒でメッタ打ちにして死に至らしめた残酷行為は、情状酌量の余地はないと言及した。
しかしいっぽうで裁判長は重犯罪法の適用に触れなかったため、三被告は一般犯罪として条件付仮釈放(セミ・アベルト)の権利が生じた。重犯罪法では刑期の三分の二を消化した時点で仮釈放の申請となるが、一般犯罪は六分の一となっている。
このためスザネ被告は六年六カ月で仮釈放の権利が生じるが、これまでに二年九カ月拘留されていることからこれを差引き、残り三年七カ月で仮釈放となる可能性がある。同様クラビーニョス兄弟はすでに三年七カ月拘留されたため、ダニエル被告は残り二年七カ月でシャバに戻り自由な生活を満喫できることになる。