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イタマル元大統領=アウキミン支持へ=「ルーラ大統領はごう慢」と非難

2006年7月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】イタマル・フランコ元大統領(ブラジル民主運動党=PMDB)は二十七日、十月の大統領選挙に向けて、アウキミン候補(ブラジル民主社会党=PSDB、前サンパウロ州知事)を支持し、選挙運動に加担することを表明した。
 元大統領はベロ・オリゾンテ市の自宅のマンションでアウキミン候補とアエシオ・ネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事と会談した後、態度を表明した。
 発表の席上元大統領はルーラ大統領を、これまでの戦士としての立場が消え失せ、ごう慢になっていると決めつけた。さらに労働者党(PT)の不正資金いわゆるメンサロン疑惑が発覚した時点から、ルーラ大統領は倫理とモラルに欠ける言動を繰り返していると非難した。
 その上で大統領が全てを知ることが困難なのは理解できるが、国会を揺るがしたスキャンダルについて何も知らなかったでは通用しないとの見解を示した。
 これに対しアウキミン候補は元大統領の倫理的でクリーンな姿勢は高く評価され、尊敬に価するものだと持ち上げ、陣営に参加したことを感謝した。
 PMDB内部では党としての連立を決めず、候補者の支持は各自の選択によるとしていることから、今回の表明でPMDBはルーラ派とアウキミン派に二分されることになった。サルネイ上議(元大統領)はルーラ支持を打ち出しており、テメル党首の動向が注目されている。