【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ市内都心部で三十一日から防犯カメラが始動した。カメラが設置されたのはセー広場やサンパウロ市庁の屋上など十三カ所で、映像は市警本部の四二インチモニターに映され、市警が監視する。
当局によると、犯罪の現行犯の摘発による防犯に加え、街頭での不法商売、出水などの環境対策、不審者の動向をチェックするのが目的だという。映像は三六〇度範囲で一キロ先まで鮮明で、車のナンバーまで読み取れる。
カサビサンパウロ市長は個人のプライバシーの侵害という批判もある中で、市民の安全性を優先させたと語っている。その上で、マンションやショッピングセンター、公共施設でも防犯カメラが一般的となっている現在、個人守秘にこだわる必要はないとの見解を示している。
当局では今月末までに他地区に二十二台のカメラを新設、さらにパウリスタ大通りに今年中に十六台を設置する予定でいる。
都心部に防犯カメラ設置=年内にパウリスタ大通りにも=サンパウロ市
2006年8月2日付け