サンパウロ市南部の日系団体が団結――。このほど、聖南地区の六日系団体による連合会「聖南日系団体連合協会」(UNIBRA)(仮称)が発足した。最初の事業として六日、サンパウロ州イミグランテス展示場の隣接地フォンテス・ド・イピランガ公園(イミグランテス街道一一・三キロ)で「第一回フォンテス・ド・イピランガ祭り」を催すことになり、関係者が来社した。
同連合協会は、サウーデ文化体育協会、ジアデーマ天理、ビラ・モラエス文化体育協会、ジャバクアラ文化体育協会、サンジューダス文化体育協会、イピランガ沖縄文化体育協会の六団体で構成。サウーデ文体協の桂川富夫会長が代表を務める。
祭りが開催されるフォンテス・ド・イピランガ公園の敷地は、旧少年感化院(フェベン)の跡地。県連フェスティバル・ド・ジャポンが開かれたイミグランテス展示場に隣接している。
現在、同連合協会と野村アウレリオサンパウロ市議、飯星ワルテル前ジャバクアラ区長により、サンパウロ市からこの土地を譲り受けて運動場や文化施設を建設する提案が出されている。その活動実績と資金捻出を目的に、今回の祭りを開催することになった。
日本色をアピールする同祭り。当日は、午前九時から正午まで運動会が開かれるほか、体育館で日本文化を紹介。日本舞踊や剣道、柔道、琴、尺八、沖縄太鼓などを披露するほか、生け花の展示もある。
会場では、ヤキソバやテンプラ、すしなどの日本食も販売。また、地元ロータリークラブの協力により、午前九時から午後四時までは無料健康診断も実施される。
桂川会長は「できるだけ多くの方々に集まっていただいて、運動場の建設を実現したい」と来場を呼びかけている。
聖南日系団体が団結して=6日に最初のイベント開催=サンパウロ市
2006年8月2日付け