【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二日】救急車購入をめぐる汚職マフィアの一人とされる企業経営者のペレイラ氏は一日、ジアス・ピアウイー州知事(労働者党=PT)が救急車と医療機器の購入で一〇〇〇万レアルを超える予算の交付を検討した、汚職組織の会合に出席したと連邦裁判所に証言した。
同氏は、救急車の入札が仕組まれたものであることをジアス知事は知っていたと述べた。また、同組織がPT執行部員の一人で元セアラー州党支部長のシリロ氏の紹介を通じて、州知事に接触したことも明らかにした。保健省の予算交付にはアウヴェス元事務次官が関与していたという。
ピアウイー州では保健省の協力の下、救急車一四三台の入札が実施され、購入費は一二五二万レアルに上った。ジアス知事は会合への出席を否定、入札は電子入札だったと付け加えた。コスタ元保健相も救急車購入についてシリロ氏と話したことは一度もないと声明を発表、シリロ氏も汚職組織との関与を否定した。
救急車汚職の拡大続く=ピアウイー州知事が関与?
2006年8月3日付け