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東西南北

2006年8月3日付け

 連邦最高裁は一日、大統領候補のアウキミン氏がサンパウロ州知事を務めた二〇〇一年から今年三月までの州政を調査する議会委員会(CPI)の設置を阻んでいた、州議会の規定を無効とする判断を下した。これにより最高六九のCPIが設置される可能性も。本会議の承認を理由にCPI設置は凍結されていたが、労働者党が違憲と訴えていた。
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 Ibopeの調査で、サンパウロ州民の八五%が成人の刑事罰適応を十八歳から十六歳に引き下げる、九七%が服役者に労働義務を負わせる、五二%が軽犯罪に対する刑罰の選択肢を増やすことに賛成であることが判明。
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 サンパウロ州警察は今年上半期に前年同期比で八四%多い三二八人の容疑者を殺害。逮捕者数は逆に二・六%減少、四万四二七〇人にとどまった。
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 麻薬密売の疑いで母(53)と息子(19)が一日、サンパウロ市西部プラッサ・パナメリカーナのガソリンスタンドで現行犯逮捕された。二人のほか四人も捕まり、クラック二万個が自動車のトランクから押収された。一味は服役中の女囚のボスの命令で行動していた。
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 キューバのカストロ議長の病状を巡って情勢が動いているらしい。カストロ政権によって自宅を没収され米国へ亡命したキューバ人は、住宅奪還のため帰国し、現在の住人を追い払うと息巻いている。米政府もキューバの政権移譲に介入するプランを打ち出した。一、政権移譲に混乱惹起。キューバ友好国の支援を阻止。二、キューバ政府に経済制裁を加え、キューバの野党に八〇〇〇万ドルを供与。三、世界の反カストロ組織を支援。国際司法裁判所へカストロ政権を提訴。